アイシェリングがこの日で解散とのことで、そのラストライブを観に行ってきた。
ライブを観に行くまでの経緯
アイシェリングのことは名前をチラッと聞いたことあったくらいで、ちゃんと知ったのは4/17のLILY&YU主催スワンスワンズデビューライブ、たった2週間前の話だ。詳細はそのときの感想を読んでほしいが、「こんなすごいグループが居たのか。」と大きな衝撃を受けた。そして、この4月いっぱいで解散してしまうことも同時に知った。4月30日にラストライブをやると。
この段階ではGWの予定をまだ決めておらず、行けるかどうかわからなかったので手売りチケットは買わなかったのだが、29日夜中移動となった時点で前売り券を買おうと各チケット会社を見たら完売…。そうか、残念…と思っていたが、当日券が出ると分かったのでこれは行っておかないと。
ライブレポート
ライブ前
14時過ぎ、会場の梅田CLUB QUATROに到着。実は初めて来る。そうか、泉の広場を上がったところにあったのか。はぎや整形と同じか(はぎや整形はもうないけど)。
ラインナップだけを見てもなかなかすごい箱だとわかる。
エレベーターを上がり当日券で入場。
既に前物販は開始されていた。最後なので特典券も買おうかと思ったが、特典会が18時からの時間指定になっていて、既にかなり遅い時間(21時とか)しかなかったのでそちらは諦めて、マフラータオルだけ購入。
ホール入口でヲタク有志からサイリウムなどを手渡される。よくある「アンコールで振ってくれ」ってやつ。お花はちょっと珍しいかも。お花は「ダブルアンコールで」と書いてあった。
梅田クアトロは階段状の客席になっていたので、まだ余裕のあった最上段の最前列ほぼ中央に陣取る。かなりいい場所だと思うが、惜しむらくはオペラグラスを持ってこなかったことかな…。
ライブ中
15時少し過ぎて、いよいよライブ開始。
SEからの登場で、まずは「リングにかけましょう」から。これは先日買ったアルバムに入っていて、その中でも結構印象に残っていた曲なので、新参of新参の自分もテンション上がった。
そこから2~3曲やって…と思ったら、いきなり5曲。しかも最後は代表曲の1つである(と勝手に思っている。アルバムの1曲目なので。)「モチベ上昇中」。
ファーストパートから飛ばすなぁ、これがアイシェリングの本気なのか、と感心。
最初のMCでは自己紹介の後にいつもの(?)お姉ちゃんイジリ。「今日は赤色(お姉さんの推し色)も多い!」と喜んでおられたので、普段は青色(妹さんの推し色)ばっかりやったんかなぁ?w
そして、次のパートがすごかった。一気に10曲以上。ファーストパートでもすごいなぁと思ったのに、ここでその倍以上の曲が来て、これが"ライブアイドル"で名を馳せたアイシェリングの真骨頂かと。
曲名などは全然わからないが、どの曲もいいし、そのパワーに圧倒される。
"元気"が売りだと思っていたのだが、バラードコレクションなるアルバムを出しているほどバラードも魅せどころだということもよく分かった。自分が分かる中では「永遠希望」や「こんな晴れた日は」があったが、この人たちのポテンシャルの高さを改めて確認。
ワンマンライブとなると入念な準備をして挑むものだし、しかもラストライブのような最上級に重要なライブとなると普通は1週間くらいスケジュールを空けるものだ。ところがアイシェリングは前日も前々日もライブだったとか。おかげでお姉さんの声がガラガラw それでも歌はちゃんとしていたので、さすが8年もやってきただけはあるなと。
2曲歌った後、長めのMC。色んな人への感謝の言葉が続く。
今日のPAは大阪RUIDOの"かっちゃん"という方だとか。「大阪RUIDOのPAはすごい」と演者からも客からもよく聞くのだが、その方かな?他所のライブハウスのスタッフがPAやることなんてあるんやなと驚いたと同時に、そこまでしてでも頼みたかったすごい人なんやなと。
次に、Pでもあるザわさんの話。「コーラ買ってきて!」みたいなパシリのようなこともさせていたらしいが、話の端々に3人の信頼関係が見えた。
そして家族への感謝。「お父さん!お母さん!犬!ありがとう!」。犬てw 名前呼んだれw
お父さんとしゃべるのは恥ずかしいというお姉さん、妹さんに相談するとかw 「30のくせに何言ってんの?」とツッコまれるw
お母さんからは「5月からがスタートやで。幸せいっぱいあるで。」と言ってくれて泣いたとか。この日はお母さんの職場の方まで応援に来ていたとここで知る。ああ、あの関係者席のおばちゃん軍団はその人たちかw しかしいいお母さんやな。そういえば、自分が良いなぁと思うアイドルはお母さんが面白いことが多いなと。まあ、ハニゴ、Chelip、+tic colorくらいしか知らないですが。
そんな挨拶があったので、もうそろそろ終わってしまうな…と思っていたのだが、ここからさらに10曲近くもやるとかw 「てのひら返し」はCDで聞いていいなと思っていた曲なので観られて良かった。
そしてアンコールへ。まあまだやってない代表曲もあるし、ここはありきアンコール。
まずは「ライブハウスは愛」。
アイシェリングがホームとしていたライブハウスは京橋Arc。感染症騒動の初期にクラスターが発生したことで、世間から散々叩かれたライブハウスだ。そしてその支援のためにチャリティー的なCDとして出したのがこの曲だ(他の2曲もセトリに入ってたのは後で気づく)。自分たちの大切な場所を守りたい、そんな想いの詰まった曲だ。これはラストでやらないわけにはいかないよなと。
アンコール2曲目は、アイシェリング最後の新曲「落ち穂」。通算42曲目とのこと。CD換算で年2~3枚ペースで曲を出していたと考えると、地下アイドルにしてはなかなかのハイペースじゃないかと。
ここで本当に最後の挨拶。
姉妹で何かやりたいというだけでアイドル業界に入った。そして、妹さんが少しお休みしたときは、もうこれで終わりかな?とも思ったとか。それが8年も続いた、それもアイドル不毛の地と言われる大阪で続いたんやから、立派なものかと。
「(アイシェリングのことを)"忘れないで"は重いけど、今日のライブは頭の片隅に置いててくれたらうれしい」と。こんなにいいライブ忘れるわけないやん。
妹さんの「"変なお姉ちゃんとかわいい妹のアイドルがおったな"と思い出してくれたら。」ワロタw
...ここまでは非常に良かった。本当に観に来て良かった。短い期間やったけど、こんないいグループに出逢えたことに感謝しかなかった。
しかし、アンコール3曲目の「世界に感謝MAX」が始まったとき、"事件"(とあえて言わせていただく)が起こる。
ヲタクたちがコールを始めたのだ。
そこまでもちょっと騒ぎすぎちゃう?ってやつらが前の方に居たのは気になってはいたのだが、ついに禁を犯したのである。それにつられるように、自分の横にいたヲタクたちもコールを始める。
この時点で正直少し冷めてしまった。理由は後の感想のところに書くが、これはよくない。
ダブルアンコールで、代表曲の1つ「innocent愛」が最後の最後で来たのだが、ここでもコールが続いていたかなり萎えた。最初に渡されたお花を振る気も起らず、たまたまお花を持っていなかった隣の女性に手渡した。
曲の途中でもう帰ろうか、とも思っていたくらいに萎えていた。
ライブ後
一応最後まで観て、ちょっと残念な気分になりながら出て行こうとすると、エレベーターホールにお花が。
ありがとうと言わなければいけないのはこちらの方ですよ。
しかし、最後にこんなんズルいわ。目から汗出てくるやん。
エレベーターを待っている間、その場に居た方と少し話をした。どうやらアイシェリングが始まる前からPのザわさんのファンで、アイシェリングもずっと見てきた方のようだった。自分は2週間前に初めて知ったばかりで…と話したら、なんかありがとうございます、みたいに言われた。こちらこそお邪魔しましたって感じ。
感想など
あらためて感想
このブログにもTwitterにも何度も書いていることだが、「なんでこんな素晴らしいグループを今まで知らなかったのだろう?」と思わざるをえない、素晴らしいライブだった。
曲数や連続数などからライブアイドルとしての力を見せつけられたし、"動"も"静"もどちらもいける能力の高さも観られたし、MCも面白いし、その上で姉妹の中の良さ、人の好さなどの人間的にも素晴らしいところを見せてくれていたし、これ以上ないラストライブだったかと。
最後の"事件"さえなければ、3年前のChelipラストライブにも匹敵する「最高のライブ」で〆られたのだが...。
"事件"について
最後の"事件"について、自分の考えを書いておく。
最後なんだからコールがしたいとの感情はわからんではない。
ずっとライブアイドルとしてやってきたアイシェリング、この2年間の感染症騒動でコール禁止となり、思ったような活動ができなくなったことは、本人たちが解散の理由として挙げている。
なので、最後くらいはコールしたい、気持ちよく送り出したい、という気持ちはわかる。
それに、感染症についても、2年前とは状況が全く違う。当初よりも明らかに弱毒化しているし、ワクチンも普及しているし、治療法も確立されつつある現状で、そこまで規制する必要があるのか?と思っている。もっと言うと、自分は騒動当初から本当はマスクなんかせんでもええやろと思いつつ、色々面倒なので形だけでもつけておこう、くらいにしか思っていない。
なのでコール自体を否定するつもりもないし、もう解禁でもええやろ、とすら思っている。
それでも、やっぱりこの"事件"は、絶対にやってはいけないこと、明らかに誤りである、と思っている。理由はいくつかある。
まず、箱はOKを出していない。
アイシェリングは今日で終わりなので、ヲタクたちはもうどうでもいいと思っているかもしれないが、アイシェリングの同じ事務所の人たちは出禁になるかもしれない。
もっと言うと、クアトロはアイドルにやさしい箱ではないイメージがあるので、これを機にすべてのアイドルイベントをやらなくなる可能性すらある。
そして、もし感染者が出たときに弁解ができない。対策をしていてもなお感染者が出たのなら仕方ないが、「コールしてた」とわかったら、それはもう世間から叩かれまくることになり、せっかくのアイシェリングの花道にミソが付いてしまう。
ヲタクは「最後やからええやろ」で済むが、多くの世間一般の人にはそれは通じない。そんなことになれば、ようやくライブハウスに日常が戻り始めたところなのに、もう二度と日常が戻ることがなくなるかもしれない。
ここまでは誰のライブでも同じ話だが、アイシェリングの場合はさらにもう1つ、絶対にやってはいけない特別な理由がある。それは、まとめて言うと「ライブハウスは愛」だ。
前述のように、京橋Arcの支援のためにこの曲を出したりして、アイシェリングが一生懸命守ろうとしてきたものが、すべて水の泡にしまう。「またあのライブハウスか」なんて言われてしまうことにもなりかねない。
ここはアイシェリングの2人が止めるのがベストだったと思っている。推しの言うことは絶対!ってわけではないが、誰よりも言うことは聞いてくれるだろうと思うから。
とは言うものの、このときの彼女たちがそんなことができる状況ではなかったとは思うので、ここは運営が某かのアクションをするべきだったのではないかと。
セットリスト
自分は曲名が全然わからないので、以下の連続ツイート参照で。【アイシェリング 梅田クワトロ ラストワンマン セットリスト】
— まりお (@mario00018) April 30, 2022
〜SE〜
リングにかけましょう
クラスメイトファンタジー
symphony NO12「告白」
永遠希望(バラード)
モチベ上昇中
〜MC〜
candy spray
真夏のライトニング
天使と私のちいさな約束
私の優しい歌(あやかソロ)
棺の底は濡れている
#アイシェリング
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